さよりなパラレル

落雷のショックでパラレルワールドを放浪する羽目になった少女、岡島さよりを描くSFコメディ。

登場人物

岡島さより
落雷のショックで、パラレルワールドを放浪する羽目になった15才(連載開始時)の少女。体内に空間のひずみが蓄積され、それが臨界に達すると他の世界に転移する。無意識のうちに、欲しい物をどこからともなく出現させるという能力も身につけ、終盤ではある程度コントロールできるようになってきた。ただし、この能力は空間のひずみが大きくなるので、真上からは使わないようにと言われている。料理は苦手。
真上
たいがいのパラレルワールドにいる平行警察の監視員。パートナーとして小動物を連れているが、実は外側はぬいぐるみで、中身はスナスナという空間の小さなエネルギーバランスの異常を吸収する能力を持った群体生命である。もちろん、それぞれの世界の真上君は別人なので、各エピソードでファーストネームは異なる。
イリリエレレとマヤヤメルル
平行世界を股にかける双子の美人少女盗賊。イリリエレレは美術品、マヤヤメルルは宝石が好き。見分けるポイントはイヤリング。イリリエレレは星形、マヤヤメルルは涙滴型のイヤリングをしている。さよりには名前を覚えてもらえないが、さよりのホームワールドの手がかりを持つ。
アレックス
イリリエレレとマヤヤメルルの執事ロボット。

ストーリー

1巻 World0
プロローグ
さよりが平行世界を放浪する前のふつうの場合のある一日。単行本のための書き下ろし。
World1
王様と私
雷に撃たれたさよりは平行世界に飛ばされ、偶然にもその世界の王様を殺そうとした大臣の上に落ちてしまう。そのため、王様から女魔法使いとしてもてなしを受けるのだが…
World2
かたいたまご
さよりが飛ばされた世界は、卵形のロボットが支配する世界だった。人間はいないのかと思いきや、ロボットに偽装して秘かに暮らしていたのであった。彼らは世界を人間の手に取り戻すことを夢みていた。
World3
蜃気楼の砂
さよりは砂漠の世界に飛ばされ、行き倒れたところを王子ハシュムーに拾われる。彼は女嫌いで、ハーレムを作っていない(この世界の男の王族はハーレムを作る)。一方、彼の妹の王女エニシダはさよりを気に入った様子で自分のハーレムに入れようとする。(王族とはいえ、女性がハーレムを作るのはこの世界でも変である)
World4
Intermission(中休み)
さよりの飛ばされた世界は一面のタンポポの世界。
World5
帝国と盗賊
さよりは日本が大英帝国領となった世界(ユニオンジャックがついた旭日旗が登場)で、博物館に侵入した盗賊とはち合わせ。そこて出会った真上と共に盗賊イリリエレレとマヤヤメルルを追うのであった。彼女らは一週間後の大きな「獲物」を狙っているようであった。
World6
神の大きな口
今度のさよりの飛ばされた世界は、巨大なトカゲを神とあがめる世界であった。この世界の神官達は、さよりをどう扱っていいのか判断に困り、神官補の真上にさよりの世話を任せるのであった。
2巻 WorldX
ねこめ~○く たまたま
今度のさよりが飛ばされた世界は、直立した喋る猫達が服を着ている世界。しかし、猫たちはさよりのことを何故か「ゆりこさま」と呼ぶのであった。単行本のための書き下ろし。
World7
ゲームプレーヤー
今回は海洋世界で、海底都市に住む人間が巨大イカと戦っている世界。イカはゲームとして人間を襲うのであった。さよりは海底都市の人間にスパイと疑われ、捕虜として扱われるが、大統領息女のアサユバと親しくなる。アサユバは真上が好きなようである。その一方で、密かに大統領暗殺が計画されていた…。
World8
アウトドアライフ
さよりは遺跡の世界で、考古学者である一の谷教授と知り合う。そこにイリリとマヤヤがやってきた。
World9
とかげのしっぽ
今回はトカゲの宇宙人に占領された世界。さよりの持つ平行世界移動能力に興味を持つトカゲたちであったが、人間のレジスタンスも同様にさよりの能力に興味を持つのであった。
World10
スノウマン
吹雪の中、小屋で暮らすさより。一方、その近辺で奇妙な生き物に襲われた人間がいるという噂が流れ、その調査のため生物学者の緑紫山坊寺(みどりむらさき さんぼうじ)がやってきた。
World11
仔猫の気持ち
コココヤコと市長の息子ウウセオの縁談が進んでいる。しかし、お調子者のウウセオの性格から、コココヤコは乗り気ではない。そこに現れたさよりは周囲から天使だと思われてしまう。
World12
小鬼の森
今回も遺跡のある世界。しかし、人々は遺跡を作ったのは森の小鬼だと信じ、遺跡を禁断の地としていた。さよりはそこで一の谷先生と、平行警察の監視員ではない真上と知り合う。
3巻 Worldα
ラジオデイズ
3巻のまえがきで、おたより紹介。単行本のための書き下ろし。
World13
女神の午睡
古代ギリシャ風世界で、さよりは天才芸術家ハリウスのモデルになる。その一方で、ハリウスの作品が次々と盗まれるのであった。
幕間
老人とコーヒー
イリリとマヤヤのおじいさまの実験はしょっちゅう爆発している。そんなある一日。
World14
塔のある空
さよりは果てしなく続く道でオオミズナギドリ冠島と出会い、彼女の客となる。一方でその世界では、全ての書物を集めるという知識の塔の建設が進んでいた。
World15
広い空間
今度の世界は、元々無人だったのを15人で共有しているのであった。さよりは、その中の1人、作家の南セリスト・マースと出会う。
World16
てるてるぼうず
今度の世界では、雨が1週間も降り続いている。さよりは暇つぶしに歌を歌うのであった。
World17
宮廷魔法使い
この世界で、さよりは魔法使いにされてしまう。王女(だと思う)のお春ちゃんは、さよりのどこからともかくポンと物を出現させる能力を魔法だと思いこみ、さよりにそれを見せて欲しいとせがむのであった。
4巻 World6
神の大きな口
続き
第1巻のWorld6での真上のパートナーの説明。1巻と3巻のなかがきで説明を催促されていた。単行本のための書き下ろし。
World18
羊の雲
さよりが飛ばされたのは、羊の群れの中。
World19
半分ずらし
今度の世界では、人々の姿は見えるが実体がない。そんな中で、さよりは実体のある人間、エヤラヤイモンと出会う。彼の父は可能性世界の研究をしていたのだが、実証実験で位相のずれたこの世界に飛ばされたのだという。
(前半のタイトルが「半分ずらし」、後半が「半分もどし」)
半分もどし
World20
若隠居
さよりが飛ばされたのは、刺客に命を狙われる海深度森林山野(うみしんど しんりんさんや)の荒れた屋敷の中。彼は19才になるまで生き延びれば、町の終身統領になるのだった。
幕間
オークション
比較歴史学の助教授エトヤ・コロニゲゲルウは、非合法な美術品のオークションで、仮面の女性と出会う。
World21
頭上の支配者
さよりは、転移の事故に遭ったエトヤと共に飛ばされた世界で捕まってしまう。そして、そこにはマヤヤメルルも捕らえられていた。さよりらを捕らえた人たちは、人の「悪癖」を取り除くのが義務だという。
World22
さよりなパラレル
最終話。元の世界に戻ってきたさよりは、大検の勉強をしながら、小説を書いている、そんな一日(元の世界では、それまでさよりは死んだことになっていたらしい)
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